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2 曲面の基本形式とガウス曲率 |
f-denshi.com 最終更新日: 22/01/03 校正中 | |
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[1] 曲線は一つの変数で表される (ベクトル値) 関数でしたが,曲面は2 つの変数 u, v で定められる関数であって,
p(u, v) = (x(u, v), y(u, v), z(u, v)) 3 次元の場合 (1.52)
p(u, v) = (x1(u, v), x2(u, v), ・・・ , xn(u, v)) n 次元の場合 (1.53)
と表すことができます。ここで,数学的に取扱いやすいようにp(u, v) は,各変数について何回でも微分可能な C∞級関数とし,また,p(u, v) を各変数で偏微分して得られる2つのベクトルは曲面上のどの点においても1 次独立であるとしておきます。つまり,pu(u, v), pv(u, v) は 0 でない大きさをもち,方向が異なるベクトルであるとします。もちろん,これを満たさない曲面もありますが,ここでは考えません。
[2] 3次元空間内に曲面 p(u, v) が与えられたとき,u, v のうちどちらか一方を固定して定数とすると,p(u, v) は一変数関数となり,曲線を表しますが,
p(u, v0) = (x(u, v0), y(u, v0), z(u, v0)) u-曲線 (v0 = 一定の場合) (1.54)
p(u0, v) = (x(u0, v), y(u0, v), z(u0, v)) v-曲線 (u0 = 一定の場合) (1.55)
と呼ぶこととします。さらに,曲面上の点は,2 つの変数を固定して,
p0 = p(u0, v0) (1.56)
で表されます。
曲面上の点 p(u0, v0) を通る u-,v-曲線の各接線ベクトルを
∂p u=u0,v=v0 = pu(u0, v0) (1.57) ∂u
∂p u=u0,v=v0 = pv(u0, v0) (1.58) ∂v
と書き,曲面の点 p(u0, v0) における接ベクトルといいます。そして,この接ベクトルが基底となり,張るベクトル空間を,「曲面の点p(u0, v0) における接平面」と呼びます。形式的に書くと次のような定義となります。
[3]
定義 3 曲面 S={p (u,v)}上の点 p (u0,v0) における接ベクトルの1次結合で表されるベクトル全体を接平面といい,Tp0S と表す。 すなわち,t ∈Tp0S ならば,t =c1pu(u0,v0)+c2pv(u0,v0) と表される。ここで,c1,c2はt に対して唯一定まるが,それらを関数, du(t) ≡ c1,及び,dv(t) ≡ c2 として導入して, t = pu(u0,v0) du(t)+pv(u0,v0) dv(t)p における微分 dp ∈ Tp0S として表すと,
とも書く。 |
最後の式は全微分 dp = pudu+pvdv と形式的に対応しています。
補足すると,スカラー値関数 f (u,v) の方向微分をベクトル化と見ることもできます。
C =
f ( X + h cosθ, Y + h sinθ) − f ( X, Y ) h
この極限が存在するとき,C を (X, Y) における方向微分係数といいました [#] 。
ここで, f を合成関数 [#]
z = f ( u(h), v(h) )
ただし,
u(h) = X + h cosθ
v(h) = Y + h sinθ
とみなして,h で微分すると,
C = df = ∂f du + ∂f dv dh∂u dh∂v dh
両辺共通の dh を形式的にキャンセルすれば, (1.61)のスカラー値関数版であることが分かります。
[1] 曲面の第1 基本形式の定義です。これは,平面内の u-曲線,v-曲線からなる網目の大きさと交差する角度を決める量ということができます。曲面上の任意の曲線,p (u(t), v(t)) の接線ベクトルは,
dp = ∂p du + ∂p dv = du pu+ dv pv dt ∂u dt ∂v dt dt dt
⇔ ( dp = ∂p dt = du pu+ dv pv dt ) ds ∂t ds dt dt ds 弧長パラメータを使う場合
と表されます。これを2乗する(自身の内積を計算する) と,
dp 2 = du du (pu・pu)+2 du dv (pu・pv)+ dv dv (pv・pv) dt dt dt dt dt dt dt
= E du du +2F du dv +G dv dv … (1.63) dt dt dt dt dt dt
となります。ただし,E,F,G は曲面の第1基本量と呼ばれ,
E =pu.pu =guu
F =pu.pv=pv.pu =guv=gvu ⇔ gij=(pi,pj)
G =pv.pv =gvv
(水色はリーマン幾何学で使われる記号,u=1,v=2とも書く)
と定義されます。これらは計量テンソルと呼ばれます。[2] さらに,(1.63) の分子を取り出して,
第1基本形式
接平面上の任意のベクトルに対して,I =dp ・dp (=|dp (t)|2)
= Edudu+2Fdudv+Gdvdv [第1基本形式]
=g11du1du1+2g12du1du2+g22du2du2を第1基本形式という。 ただし,
gij=(pi,pj) 計量テンソル
du1=du
du2=dv
が定義されます。ベクトルの長さの2乗は正なので,I も必ず正の値をとります (正値2次形式)。すなわち,2次方程式が解をもたない条件(判別式) として,
F2 − EG < 0 ⇔ (g12)2 − g11g22 < 0 ⇔ | G | > 0 (1.71)
が得られます。ここで,G は gij を成分とする行列で,
G = g11 g12 g21 g22
また,2 点間の距離は,
L =∫ | dp |2
=∫
gij dui duj dt dt dt
2 曲線のなす角度θ は,
cosθ= (pu・pv) = F g12
pu・pu
pv・pv
EG
g11g22
から求められます。
結局,第1 基本形式は,曲面の各点における,曲面を構成する曲線からなる網目の距離と交差する角度を決めていることが分かります。
このように第1基本形式は局所的に平面の形を決定する量ですが,これだけでは伸縮させることなく平面展開図として表される円筒や円錐を平面 (対応する平面展開図) と区別することができません。他にも懸垂面や螺旋面など見た目がまったく違う曲面の区別もできません。これらを区別するためには次に述べる第2基本形式が必要となります。
[1] 第1 基本形式が接平面内のベクトルだけを用いた議論であったのに対して,こちらは接平面と垂直な方向のベクトルが関わってきます。接線ベクトルpu,pvの両方に直交している大きさ1の単位法線ベクトルを
n (u,v) ≡ np(u,v)≡ pu×pv |pu×pv|
を定義すれば,n,pu,pv は1次独立なベクトルであることが分かります。ただし,n が pu×pv によって定まるため,変数としては独立なわけではありません。
また,
pu・n=0 および, pv・n=0
をそれぞれ u または v で微分して得られる,puu・n+pu・nu=0 , puv・n+ pu・nv = 0 , pvu・n+ pv・nu = 0 , pvv・n + pv・nv = 0 の4 式について,
puu・n = −pu・nu =h11 =L
puv・n = −pu・nv =h12 =M
pvu・n = −pv・nu =h21 =M hij=(pij ,n)=−(pi ,nj)
pvv・n = −pv・nv =h22 =N
と記号を導入しましょう。これらは第2基本量と呼びます。 (2番目と3番目の式が同じ M で定義されるためには,p (u,v) が少なくとも2階連続微分可能という条件が必要です。第2基本量はベクトルの外積とベクトルの微分との関係式 (内積) です。)
[2] これら4つの関係式を用いて,曲面の第2基本形式を次のように定義します。
定義 [第2基本形式] II ≡ h(dp) ←実数値 h を与える dp の関数と見ている ≡−dp ・dn =−(pudu+pvdv)(nudu+nvdv) =( puududu+2puvdudv+pvvdvdv )・n = Ldudu+2Mdudv+Ndvdv = h11dudu+2h12dudv+h22dvdv |
第2基本形式の幾何学的な意味は次のとおりです。
2次近似として,接平面と曲面の各点との距離の2倍は h となる。
なぜなら,曲面のベクトル方程式をテーラー展開すると,
p(u+u0, v+v0)
= p(u0, v0)+pudu+pvdv+(1/2)( puududu+2puvdudv+pvvdvdv )+ 高次項 (1.81)
となるから,この2次の項とn との内積を考えれば,
pn ≒(1/2)( puududu+2puvdudv+pvvdvdv )
= (1/2) h(dp)
すなわち,II は接平面とその近傍の曲面上の点との距離の2倍であることが分かります。
[3] 第2基本量からは,次式の符号によって,
定理 曲面の第2基本形式,II = Ldudu+2Mdudv+Ndvdv において, (1) M2−LN <0 (定値) となる点では曲面の凸点である。 |
のように曲面を分類することができます。
(1)の定値とは,あらゆる du,dv に対して II の値が正,または負のみをとることをいいます。そうでない場合が(2)で不定値をとるといいます。
楕円面はすべての点で凸点ですが,トーラスでは内側が鞍点,外側は凸点となっています (図をみよ)。
[1] 曲面の曲率を定義するために,まず,ガウス写像を定義する必要があります。
【定義9 】ガウス写像 曲面上の点をその点における法線ベクトルに対応させる写像 Γ,( 曲面から球面の中への写像 )
すなわち, Γ(p(u, v)) = np(u, v) (1.90) ガウス写像 Γという。( np(u, v) の添え字 p は省略することもある。) |
この定義そのものは難しくないと思います。このような写像を考えると何が面白いのかは,具体的な例を少し見てみると分かります。図1.6 に3 つの曲面のガウス写像の典型的な例を示しています。
[2] A に示す平面で囲まれた図形である立方体表面のガウス写像を見ると,6 つの点からなることが分かります。これら6 つの点からなる集合の面積は0 です。n 個の面からなるn 面体であれば,像はn 個の点からなることは容易に分かりますが,それらの面積は依然として0 です。
一方,B の球面のガウス写像は単位球面全体に移されて,その面積は4π であることが分かります。
C は円筒側面ですが,曲がっている側面は単位球面の緯線に当たる円周に移されます。それらの合計面積は0 ですが,円周部分は長さの次元を持っていて,その値は2π です。これは A と B との中間にあると考えられます。
D は B と同様に球面全体に写されますが,B は1対1写像なのに対して,D は2対1,もしくは∞:1 (上下端の円周) に対応していることが分かります。
|
図1.6 ガウス写像によって,A. 立方体表面,B. 球面,C. 円筒側面,D: トーラス面がどのように 写されるか図示しています。A の場合は単位球面上の6 つの点に写されます。B,D の場合は 単位球面全体に,Cの場合は,単位球面上の赤道(大円) に写されます。 |
円筒側面は確かに曲がってはいますが,平面図形である長方形を局所的に伸び縮みさせることなく,筒状に丸めて実現できる図形です。いわゆる「展開図」が存在して,それらを組み立てて円筒形を作ることができるのです。しかし,球面は,正確な展開図が存在せず,そのため,歪のまったくない地図を描くことができないことは周知の事実です。
つまり,ガウス写像は,曲面の曲がりを分類することに役立ちそうだということが分かります。実際,曲面の曲率の一つであるガウス曲率は,これから示すようにこの面積を利用して定義されています。
具体的な面積比とガウス曲率の関係はこちら ⇒ [#]
次にガウス写像の微分(量) を考えます。
[3] ガウス写像の (1次) 微分 (近似) は曲面の接平面のベクトルを単位球面の接平面上のベクトルへ写す線形写像,
dp = pu du + pv dv ↓Γ(1) dn= nu du + nv dv
となっています。この2 式を見較べて,ガウスの写像の微分 Γ(1) : dp → dn を,
Γ(1) (pu)=nu
Γ(1) (pv)=nv
をみたすように定義しましょう。これは線形写像の基底変換を与えていることと同じです。すると,接平面内の任意の方向を向いた接ベクトル t = c1pu+c2 pv ∈ TpS [ 接平面] について,(接平面の定義と同様に)
Γ(1)(t) = Γ(1)(c1pu+c2pv)
=c1Γ(1) (pu)+c2 Γ(1) (pv)
=c1nu+c2nv
=nu(u,v)du(t)+nv(u,v)dv(t)
と計算ができます。線形写像の双対性と標準的な同型対応によって,ベクトル空間である曲面の接平面から単位球面の接平面への線形写像 Γ(1) もベクトル空間と見ることができ,双対基底の基底に対する直交性 [#] から,接平面に直交するベクトルらしい記号を用いて,
Γ(1)(t) ≡ dn(t)
と表記しても違和感はないでしょう。(後に多様体の微分形式を学ぶとこの正統性はよりはっきりする。)
[4]
定理
ガウス写像の1次微分 dn は TpS の対称変換 (対称行列で表される線形写像 [#] )である。すなわち, (dn(t),w)=(t,dn(w)) ←行列表現ならば,tw Dt = tt Dw |
証明
p(u,v) を少なくとも2階連続微分可能として,
(dn(pu),pv)=(nu,pv)
=(nv,pu)=(dn(pv),pu)
=(pu,dn(pv))
でから,一般の
t=c1pu+c2pv ,w =c'1pu+c'2pv
について,
(dn(t),w)=(t,dn(w))
つまり,dn の表現行列は正規行列であることを示していますがいま,成分として実数しか考えていないので対称行列であることが分かります。
[5] すると,固有ベクトルx1,x2 に対応する固有値を -κ1,-κ2 (κ1≦κ2)とすれば,
dn(x1)=Dx1=-κ1x1
dn(x2)=Dx2=-κ2x2
と表され,x1 と x2 とは互いに直交しています。
固有ベクトルを基底に用いた,任意方向の接ベクトルt =c1x1+c2x2 に対して,第2基本形式は,
h(t) =−(t,dn(t))
=−(c1x1+c2x2 ,dn(c1x1+c2x2 ))
=−(c1x1+c2x2 ,-κ1c1x1−κ2c2x2 ))
=κ1c12+κ2c22
法曲率 [#] は,第2基本形式を用いて,
κn=h (t/ |t|) =h(t)/|t|2
= κ1c12+κ2c22 c12+c22
と表すことにします。これより,
法曲率の最小値 κ1 (c2=0のとき)
最大値 κ2 (c1=0のとき)
κ1,κ2を主曲率といいます。 (もちろん,κ1=κ2 の場合もある。)
( h の表現行列Dが対称行列のとき,内積 h(v)=(v,Dv)=<v|D|v> は,v =t/|t| が固有ベクトルの方向を向いているときに最大値,最小値を取り,その値は対応する固有値の値です。[#] )
[6] 次に基底 pu,pv を用いた線形写像 dn の表現行列 D を求めます。
D= d11 d12 pu= 1 ,pv= 0 d21 d22 0 1
とおけば,
Dpu =d11pu+d21pv =nu ⇔ dn(pu)=nu (2.107)
Dpv =d12pu+d22pv =nv ⇔ dn(pv)=nv (2.108)
を満足しなければならない[#] ので,これらの式と基底 pu,pv との内積をとると,
d11(pu,pu)+d21(pv,pu)=(nu,pu)
d11(pu,pv)+d21(pv,pv)=(nu,pv)
d12(pu,pu)+d22(pv,pu)=(nv,pu)
d12(pu,pv)+d22(pv,pv)=(nv,pv)
これらの微分の添え字を数字で書き直すと,(内積の可換性にも注意して)
Σg1i di1=-h11
Σg2i di1=-h21
Σg1i di2=-h12
Σg2i di2=-h22 (Σの和は,添え字 i =1,2 についてとる。)
gij,hij は 3.の定義 [#] どおりで,gij=(pi,pj),hij=(pij ,n)=−(pi ,nj)。 この4式は次のような行列
G= g11 g12 H= h11 h12 , G-1=
1 g11g22-(g12)2 g22 -g12 g21 g22 h21 h22 -g21 g11
を定義すると,1つの行列方程式,
GD=-H
で表されることは容易に確かめられます。すなわち,
D=−G-1H
であることが示されました。
[7] これらの結果をふまえると,固有値 -κ1,-κ2 をもつ固有方程式 [#],固有多項式は,それぞれ,
-G-1Hx =-λx ⇔ Hx =λGx
λ2−tr (G-1H)λ+det(G-1H)=0 ⇔ (λ−κ1)(λ−κ2)=0
⇔ λ2−2H λ+K=0 と置く
であることが分かります。 すると,2 次方程式の解と係数の関係から,曲面のガウス曲率と平均曲率が次のように定義されます。
定義 [ガウス曲率] K ≡κ1κ2= det(G-1H) = det(H)/det(G)
[平均曲率]
|
なお,hij は gkl とその微分で表すこともできる ⇒ [#]
という関係式が得られます。この2つの曲率は曲面を特徴づける重要なパラーメータとなります。この値がどのような値をとるかで表1.3 のような名称・分類がなされます。
[8] 特徴的な曲面上の点と曲面の分類例
名称 条件 例 楕円点 H2>K>0 楕円面の任意点 へそ点 H2=K>0
κ1=κ2楕円面のA点 (b=c) 双曲点 K<0 トーラス内面 放物点 K=0 円筒側面 (螺旋面,懸垂面) 平坦 K≡0 平面 極小曲面 H≡0 シャボン玉の面
[9] さて,次に固有ベクトル(曲面の固有方向という) を求めるため,
x = c1 c2
とおいて,固有方程式 Hx =λGx に代入すると,
h11c1+h12c2 =λ(g11c1+g12c2)
h21c1+h22c2 =λ(g21c1+g22c2)
さらに,この2式を辺々割ってλを消去してから整理すると,
h11+h12 c2 (g21+g22 ) c2 = h21+h22 c2 g11+g12 c2 c1 c1 c1 c1
(h12g22−h22g12) c2 2 + (h11g22−h22g11) c2 + (h11g21−h21g11) = 0 c1 c1
が得られます。この (c2/c1) の2次方程式を解くことで,固有ベクトルが求まります。
また,
c2 = dv c1 du
を代入した次の微分方程式を曲率線の方程式という。
【定義11 】曲率線の方程式
(h12g22−h22g12) dv 2 + (h11g22−h22g11) dv + (h11g21−h21g11) = 0 du du
曲率線は,曲面上の各点における法曲率最大,または最小の方向に連なる点からなる曲線ということができます。言い換えると,曲面の各点の主方向に接する接ベクトル(の場)の流れ曲線を表すと考えてもよいでしょう。
トーラスの場合は,u-曲線,v-曲線と (偶然) 一致しています。そのようになる一般的な必要十分条件は,g12 = h12 = 0 です。
[1]
【定義12 】第3 基本形式 III = dn ・dn (1.130) |
第3 基本形式は,上のように定義できますが,第1,第2 基本形式と独立ではなく,次のような関係があります。
【定理3 】 K I − 2H II + III = 0 [3 つの基本形式 I,II,III の関係式] (1.131) |
証明は,関係式(答え)が分かっているので,K,H,I,II,III を gij, hij で表して,恒等式が成り立つことを確認すればよいだけです。その際,
dn・dn = (n1du1+n2du2)・(n1du1+n2du2)
= n1・n1du1du1+2n1・n2du1du2+n2・n2du2du2 (1.132)
ただし,(2.107),(2.108) 式より,
n1・n1 = (d11 p1+d21 p2)・(d11 p1+d21 p2)
= (d11)2g11+2d11d21g12+(d21)2g22 (1.133)
n1・n2 = (d11 p1+d21 p2)・(d12 p1+d22 p2)
= d11d12g11+(d11d22+d12d21)g12+d21d22g22 (1.134)
n2・n2 = (d12 p1+d22 p2)・(d12 p1+d22 p2)
= (d12)2g11+2d12d22g12+(d22)2g22 (1.135)
ここに,
D= | ![]() |
d11 | d12 | ![]() |
=− |
|
![]() |
h11g22−h21g12 | h12g22−h22g12 | ![]() |
||||
d21 | d22 | h21g11−h11g21 | h22g11−h12g21 |
(1.136)
を用いて,dij を消去します。K I−2H II については既出の,
I = g11du1du1+2g12du1du2+g22du2du2 (1.137)
II = h11du1du1+2h12du1du2+h22du2du2 (1.138)
K = h11h22−(h12)2 g11g22−(g12)2
H = h22g11−2h12g12+h11g22 2(g11g22−(g12)2)
を利用します。
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用いられる記号のまとめ
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G= g11 g12 , H= h11 h12 g21 g22 h21 h22
G-1= g11 g12 =
1 detG g22 -g21 g21 g22 -g12 g11
D= d11 d12 =−G-1H d21 d22
正規直交系,x1,x2,n